いつの事か忘れた
夢か現実かも分からない
私の目の前に大きな顔が現れた
髪は茶髪で少しくせっ毛
肩くらいの長さ
怒ってるのか笑ってるのか
分からない
多分 真顔
不思議なのは口の産毛が
たくさん生えてる
その人は主人の下の妹
名前は治子(はるこ)さん
義母が亡くなって
初めてのお正月
兄弟が連れ合いを連れて
久しぶりに集まった
ふと見ると
外から中を覗く女性が!
「誰か来たよ~」と私
一斉に窓の方を皆で見るが
誰もいない
「道路を歩いてる人?」
「違うよ、窓から中を見てた」
そっか〜
他の人には見えないんだ
その後そっと義父に尋ねた
義父は違うと言い張ったが
やっと話してくれた
義妹の下に生まれる事なく
亡くなった子がいた
主人も義兄も義妹も
誰も知らなかった
墓誌にも名前は無かった
36年も前の話である
今回の息子の件で
赤ちゃんが出てきた
親族だとHさんが言う
私が見た女性の事を伝えると
それだ!と‥‥
ゾワゾワする
何で叔母にあたる人が
息子に取り憑くの?
Hさん曰く
「羨ましかったんだね~」
あるいは
「おい、しっかりしろ!」と
激励なのかな?
こんな世界にいる治子さん
治子さんって名前
何で私は知ってるの?