Mrs.-windlessの日記

ありのままに

82 看護師さん、またね

2021/3/20
先日、母の通院だった
そのクリニックには内臓脱と骨粗鬆症で通っている
内臓脱は5年くらい大学病院に通ったにもかかわらず
快方に向かわず、近所の総合病院の看護師さんから
このクリニックを紹介された

手術もせずに、一瞬で治ってしまい
今までの通院は何だったのか?と‥‥
このクリニックには、何だかんだ、もう10年通っている

そこの看護師さんの中に
ベテランなのに腰の低い、ふくよかで純朴な人がいた
クリニックには、月に1回のペースで通院していたが
その度に私の事を褒めてくれた
「いい娘さんに育てましたね〜」と

毎回付き添うからだろう
母は照れ笑いをしていた

12月、その看護師さんの姿が無かった
ーちょっと具合が悪くて休んでるとU医師
1月、その看護師さんはU医師の奥さんだと初めて聞いた 患者には内緒だった
今、入院していると‥‥危ないと‥‥
今回は2ヶ月あいて
3月、亡くなったと事務員さんから聞いた

U医師は母に奥さんの話をした
他の患者には話さなくても
10年通えば仲良しになる
母は心底がっかりしていた

奥さんは落ち着いて見えたが、私の2つ上だった

そんな重大な時も、U医師は
クリニックを休業にしなかった
(医者だって人間だから
悲しむ時は悲しまないと
心がバキバキに折れますよ)と、言ってあげたかった

U医師は声も体も小さくなって
10歳は老けてしまったが
仕事があるから生きて
行けると言っていた

奥さんは、いつも母の後ろに立ってニコニコ笑っていた
採血がとても上手な
ベテラン看護師さん
今までありがとうございました
ゆっくりお休み下さい
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