ただいま彼岸の真っ只中
主人と一緒に主人の実家へ
ふと見ると
庭に置いた大きな椅子に
のけぞるように座り
顔は空に向け
顎を突き出し
よだれをたらしている人が‥‥
おばさん?
ほとんど置き物のように見える
動かない💦
大きな声で呼びかけると
反応あり
目は開いたが焦点は合わない
やっぱりおばさんだった
あ〜こんな日が来てしまったか
日が照りつける庭で
このまま放置できないし
娘を呼びに家に行くが
留守
もうね、呼ぶしか無いよ
119番通報
待つ間、呼吸はしていたので
濡れタオルを首にかけた
救急車が出払い中なのだろう
消防車🚒が来た
【 住所、氏名、生年月日 】
認知症と思われるので答えは無し
【 何でここにいる 】
いつも庭の青い柿やら草を
食べていますと主人が答えた
自宅は目の前だが
保護する人は留守
しかもおばさんは認知症
消防隊は警察を呼んだ
身元不明者扱い
しばらくして救急車も到着
凄い 3台オンパレード
近所の人もたくさん集まって
実家の庭には何人いたんだろう?
しばらくして
おばさんは自宅に帰る事に
理由①怪我をしていない
理由②病院へは行かないと言う
理由③支援センターから相談員が来 て自宅でケアを行う
近所の人も納得して
お開きになった
そこで話した初老の御婦人は
包括支援センターに
以前から通報していたらしい
相談員の名刺も持っていた
一般人なのに(福祉関係じゃなく)
気にしてくれた事が嬉しかった
「うちの前だから話は丸聞こえ
いつか事件が起きると思ってた」
「デイを勧めたけど、お金が無い
と言ってたわ」との事
娘から
さすがにお礼か謝罪か
あると思っていたが
一切無しだった
今朝のおばさんちは
雨戸がピシッと締まったままだった