父が退院してから
その2日後
訪看さんが来てくれた
年内は中止にしたが
様子を見たいと申し出てくれた
開口1番
「あ〜お元気そうで
良かった」
点滴スタンドにしがみつく
へっぴり腰の爺さんだと
情報が流れていたのだろう
いつもはちゃんと椅子に座り
訪看さんを待つのだが
この日はマッサージ機の上
その場での足の動きなど
詳しく見て貰った
父はこの男性看護師さんを
気に入ってる
訪問時は
「あんな薄着で
自転車で来たよ」
帰る時は
「どっちに行った?
トイレはどうするんだ
うちのを使えば
いいのに」
などなど‥‥
女性看護師さんと隔週で交替する
まぁ女性も気に入ってるようだが(笑)
それからまたまた
「こんな柵を娘が
レンタルして
邪魔だろ?
ベッドだけで
十分だよ」
と、訪看さんに訴える
父はこの入院で
4キロも痩せてしまった
だから
散歩を再開する前に
筋肉をつける必要がある
年末年始の本格的な散歩は
禁止と言い渡された
「また救急車ですよ〜
年末年始は
1時間は待たされます」
父は口では歩く歩くと言うが
寒さを理由に出かけない
まして退院したばかりで無茶したら
次こそ私は面倒みない💢
訪看さんの提案で
訪問リハビリも増やす事になった
父は仕方ないと言う顔をしていた
それから
入浴の様子を
訪看さんが見せて欲しい
と言うと
「冗談じゃない💧」
と妙に焦っていた
退院したあくる日
浴槽の中で
体を石鹸らしき物で洗い
そのお湯をかぶり
入浴を終了していたのを私は見た
外人なら最後にシャワーを
浴びるがそんな事はしない
母にその件を尋ねると
いつもは
パンツまで洗うらしい(笑)
そのパンツは洗濯洗剤を
使わないから
微妙に臭い
湯船のお湯は
自分が出る時に
抜いてしまうので
汚さは誰も知らない
「扉の外にいるだけです」
と訪看さん
「ならいいけど‥‥」
と父
「それとその手摺りの
柵ですが‥‥」
訪看さんはおもむろに出向いて
柵を使って
太もものストレッチを始めた
「廊下を歩く度に
1つの柵で
10回やって下さい」
父はメッチャうんざりしていた(笑)
他のサービスを頑なに拒否する父
「そのうちどこかに
ぶち込みます(笑)」
え?訪看さんの声?
私の空耳かな?